抗がん剤化学療法)の副作用は嘔吐、吐き気、脱毛、白血球、赤血球、血小板の減少、下痢、便秘などがあります。抗がん剤の副作用を知ろう




抗がん剤治療(化学療法)副作用

抗がん剤、一般的に出やすい副作用

がん細胞は細胞分裂が盛んで、正常細胞と違い一方的にどんどん増殖していきます。その性質を逆手にとって作られているのが、抗がん剤です

がん細胞は、細胞分裂が旺盛なので、その結果、抗がん剤の成分もどんどんとり込みます。その為に、がんが小さくなったり、がん細胞が死んだりするのです。ですが、細胞分裂がゆっくり進む正常細胞も、がん細胞ほどではないにしろ、薬の成分をとり込むことに変わりはなく、ある程度の副作用は避けることができません。血液成分をつくる骨髄、毛根を包み込んでいる毛囊などの細胞など、正常な細胞のなかでも増殖の早い細胞は、とくに損傷を受けることになります。白血球が減少する、毛髪が抜けるといった副作用が出るのはそのためです。

吐き気・嘔吐

吐き気吐き気と嘔吐は、抗がん剤が脳にある中枢神経を刺激するために投与日から起こります。ただ、この症状は個人差が大きく、精神的な影響も左右するようです。使用する抗がん剤によっては、吐きけを起こしやすいものと、そうでないものがあるので、医師に相談してみるのもよいでしょう。症状が出て2日間くらいがピークですが、それを過ぎると落ち着いてくると思います。最近では、予防効果の高い吐きけ止めの薬が併用されますので、多くの抗がん剤が外来で投与可能になっています。

対処法

吐きけ止めの点滴や内服薬、坐薬を使用して、吐き気を軽減させることができます。
現在では、嘔吐中枢に直接働きかける「5-HT3受容体抗括制吐薬(商品名カイトリル、ゾフラン、セロトーン)」などの薬が開発されています。食べ物は受けつけやすいものを食べ、しょっちゅう吐くようであれば、吐き気止めの内服や、点滴で栄養や水分補給することでカバーできます。

脱毛

なやみ正常細胞のなかでも毛根は活発に細胞分裂しているので、抗がん剤の作用を受けやすいといえます。ただし脱毛は一時的なもので、抗がん剤治療が終われば3ヵ月目くらいから生え始め、半年~1年くらいで以前のように戻るでしょう。また、脱毛は髪の毛に限らず、体毛、まゆ毛、陰毛にも起こります。

対処法

抗がん剤の種類によっては、全部抜けてしまうものや、脱毛がかるいものもあります。ただ、脱毛を軽減させる薬はありません。髪が抜けているときは、頭皮から皮脂や汗がでやすくなるので、炎症をおこさないようにマイルドなシャンプーなどで清潔にしておくことを心がけます。日中はバンダナや帽子、かつらなどをつけるとよいでしょう。

白血球・赤血球・血小板の減少(骨髄抑制)

血液成分をつくる骨髄細胞は、毛根と同様に細胞分裂が活発なので、抗がん剤の影響を受けやすい傾向が。正常な白血球、赤血球、血小板が減少してしまう骨髄抑制が起きてしまいます。白血球が減少すれば細菌感染を起こしやすくなります。血小板は血管壁に作用して止血する働きがあるので、血小板が減少すれば、皮下出血して紫色のあざができたり、ひどくなると歯肉から出血することも。赤血球が減少すれば貧血になるでしょう。

対処法

白血球減少には、その回復を促進する造血因子G-CSFという薬(商品名グランなど)を注射します。血小板減少には、血小板の輸血を行います。貧血は、軽度なら鉄剤の内服や注射を、重度なら赤血球の輸血を行います。

下痢・便秘

抗がん剤により、腸に蓄えれられた水分を吸収する腸の粘膜がおかされて働きが不十分となり、脱水や神経障害などの副作用で便秘や下痢になることもあります。

対処法

整腸剤や下痢止めの内服、症状が強い場合は点滴が必要です。白血球が減少しているときは、傷ついている腸の粘膜から細菌が侵入して腸炎を起こしやすいので、温水洗浄便座などで肛門を清潔にしたり消化のよい食事で腸の安静を保つ事を心がける。

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副作用時期と目安

投与初日 2~3日 1~2週間 2~3週間 1~6ヶ月 5~6年以上
アレルギー反応 全身倦怠感  口内炎 脱毛 肝機能障害 ニ次発がん
悪心  食欲不振 下痢  神経障害  肺障害
 
 嘔吐
悪心 食欲不振 色素沈着 心機能障害  
 発熱
 嘔吐   骨髄抑制 臓器障害    
めまい  下痢 下痢 膀胱炎    
不整脈  便秘 便秘 免疫不全     
頻脈 肝機能障害    皮膚が硬くなる     

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