子宮体がん分類
ホルモンの影響が関係して大別される
子宮内膜はエストロゲンによってつくられ、エストロゲン過剰になるとがん化しやすくなります。しかし、子宮体がん(子宮内膜がん)の中にはエストロゲンが直接関与しないタイプもあります。
エストロゲンの影響を受けている子宮体がんを【I型】、影響を受けない子宮体がんを【Ⅱ型】といいます、
子宮体がんの2つのタイプ
一般的な子宮体がんのイメージは、更年期以降の肥満女性で、脂肪が多く、アロマターゼ活性が高く、エストロゲン過剰になっているⅠ型です。
I型が全体の90%を占め、残り10%がⅡ型の子宮がんです
Ⅰ型 |
進行は遅く、予後は良好です。正常細胞がエストロゲンの影響で子宮内膜異型増殖症(前がん状態)となり、最終的に子宮体がんI型になります。定期的に子宮体がん検診を受けていれば、前がん状態かIa期で発見され、手遅れになることはまずありません。
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Ⅱ型 |
60歳以上に多いがんです。進行が早く、リンパ節転移しやすい、抗がん剤も効きにくいなどの傾向があり、予後は不良です。
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組織型の違いによる分類
子宮体がん(子宮内膜がん)は、組織型の違いによって、さらに次のように分けられています。
扁平上皮がん
扁平上皮にできるガンです。子宮体がんの場合は非常にまれです。
漿液性腺がん
進行が早く、浸潤や転移もしばしば起こります。卵巣の漿液性腺がんとは異なり、抗がん剤が効きにくく、子宮体がんの中で最も予後不良です。
粘液性腺がん
卵巣の明細胞腺がんと同様の特徴をもっており、リンパ節転移も多く、化学療法が効かないため、完全手術をしないと、予後は不良です。細胞質内に多量の粘液がある腺がんで、稀なガンですが、予後は悪くありません。
類内膜腺がん
もとの子宮内膜によく似た上皮性悪性腫瘍のことで、子宮体がんの8割を占めます。類内膜腺がんは、がんの分化度により分化度1から3に分類されます。類内膜腺がんで分化皮1、2であれば予後は良好ですが、分化度3は予後不良です。
混合がん
複数の組織型を含んでいるガンです。
未分類がん
どのタイプにもあてはまらないガンで、きわめて稀です。予後は不良です。なお、I型の組織型は主に、類内膜型の分化度1、2で、Ⅱ型の組織型は主に、漿液性、明細胞、未分化、類内膜型の分化度3です。