子宮がん超音波検査には、経膣超音波検査、経腹超音波検査があります。そのほかにも子宮がん検診には、MRI検査やCT検査があります




画像診断

超音波検査

経膣超音波検査の図解経膣超音波検査は、患者さんもモニターを見ながら医師の説明を受けられる検査になります。現在では、経膣超音波検査なしの婦人科検診はほとんどありありません。それだけ、経膣超音波検査は一般化しています。ちなみに、経膣超音波検査とは、人の耳ではキャッチできない高い周波数の音波を体に当てて、はね返ってくる反射波(エコー)をコンピュータで画像処理し、モニターに映し出す検査です。子宮や卵巣を調べる方法には、プローブ(超音波発振器)という器具を膣から入れて観察する「経膣超音波検査」と、プローブを下腹部に当てて体内の様子をみる「経腹超音波検査」があります。腹部からよりも膣からのほうが子宮や卵巣までの距離が近いため、経膣超音波検査のほうが主流になっています。経腹検査では観察できない、子宮、卵巣の状態を詳しく調べることができるので、小さな異常でも見つけることが可能になります。膣から離れた子宮の上方(東側)にある異常や、腫瘍が巨大になった場合、腹部全体を調べるときなどに経腹超音波検査を行います。いずれも、モニターに映し出されたエコー画像を見ながら診断するため、その場ですぐに結果がわかります。また、音波ですからⅩ線と異なり、放射線を浴びる心配もなく、痛みもないので、体への負担はまったくありません。なお、性交経験のない女性の場合は、プローブを肛門から挿入します。

MRI検査

CT,MRI検査MRI(磁気共鳴画像診断)とは人体の磁気共鳴作用を利用し、体に電磁波を当てて、コンピュータで画像化するものです。縦、横、斜めなどあらゆる角度から腹部の中の臓器を詳しく観察でき、立体的な画像を得るのに役立ちます。具体的には、子宮の腫瘍が良性(筋腫)か悪性(肉腫)か、筋腫なら、子宮内膜との位置関係はどうかなどを調べます。卵巣では、腫瘍が良性か悪性かのみならず、悪性(卵巣がん)の場合は、組織型(薬液性、移行上皮、類内膜、明細胞、粘液性)まで診断可能です。もちろん、経膣超音波検査でも良性・悪性の鑑別や組織型診断も可能ですが、経膣超音波検査とMRIの両方を組み合わせることによって、診断の精度が高まります。子宮、卵巣、卵管、骨盤などの局所の状態を診断するには、まず経膣超音波検査を行い、診断が確定すればこれだけで十分です。しかし、わずかでも不確実な点があるならMRIで補います。MRIは悪性腫瘍の場合、がんの広がり(周囲への浸潤の様子)を判断することも可能なため、手術を行う際は、摘出範囲を決定するのに不可欠です。ただし、リンパ節転移の有無については、CT検査のほうがまさっています。MRIは磁気を利用していますから、Ⅹ線被ばくの心配はありませんが、ペースメーカーを使用している人、妊娠16週未満の人などは、特別な注意が必要です。

CT検査

Ⅹ線を体の外側から照射して、組織に吸収されたⅩ線の量をコンピュータで画像化するもので、体内を1センチごとに輪切りにした像をみることができます。CTは子宮、卵巣、骨盤などの局所を詳しく診るのには適していません。ですから、局所の病気を詳しく調べるのでなく、がんであれば、リンパ節転移や腹腔内全体の浸潤、転移の状態(がんの広がり具合)を調べるというように、広い範囲でのがんの進行程度を診るために用いられます。Ⅹ線を使うので、経膣超音波検査やMRI検査が適している場合、安易にCT検査を行うべきではありません。被ばくの危険を避けるために、妊娠中や妊娠の可能性がある女性に対しては、使用しないようにします。

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