子宮頸がん,進行期ステージ分類について。子宮がん検診、細胞診のクラスと、がんの進行期(ステージ)分類は違うものです。注意してください




子宮頸がん進行期(ステージ)分類

【0期】上皮内がん

子宮頸部の上皮内のみにがんが認められるもので、転移をしない早期のがんです。この段階で治療をすれば、100%完治し、再発率はほぼ0%です。

【Ⅰ期】がんが子宮頸部に限局するもの

Ⅰa期
組織学的にのみ診断できる浸潤例
Ⅰa1期
間質浸潤の深さが3mm以内で、広がりが7mmをこえないもの
Ⅰa2期
間質浸潤の深さが3mmをこえるが5mm以内で、広がりが7mmをこえないもの
Ⅰb期
肉眼的に明らかな病巣を有するか、組織学的に1a期をこえるもの
Ⅰb1期
病巣が4cm以内のもの
Ⅰb2期
病巣が4cmをこえるもの

がんが子宮頸部にとどまり、ほかへ広がっていない段階ですが、I期の範囲はかなり広く、a、bに細分され、Ia期とIb期では極端に異なります。I a期は肉眼的に見えないがんで、I a1期とI a2期に分かれ、とくにIa1期は、0期と同様に局所治療(円錐切除術)で治癒します。子宮摘出は必要ありません。I a2期以上は子宮摘出が必要です。肉眼的にがんが見えれば、Ib期と診断されます。Ib期は、がんの長径が4センチ以上か以下で、さらにIb1期とIb2期に分類されます。I a期の5年生存率はほぼ100%、Ibl期は75~85%、Ib2期は50~70%くらいです。

【Ⅱ期】がんが頸部をこえて広がっているが、骨盤璧または膣璧下1/3には達していないもの

Ⅱa期
膜壁浸潤は認められるが、子宮傍組織浸潤は認められないもの
Ⅱb期
子宮傍組織浸潤の認められるもの

がんが子宮頸部を越えて広がっていますが、骨盤壁や腹壁の下の3分の1には達していない段階で、さらにaとbに分けられます。
5年生存率は60~75%、再発率は50%くらいです。

【Ⅲ期】がん浸潤が骨盤壁にまで達するもの、腫瘍塊と骨盤壁との間に隙間を残さない。
または、膣璧浸潤が下1/3に達するもの

Ⅲa期
腹壁浸潤は下1/3に達するが、子宮傍組織浸潤は骨盤壁に達していないもの
Ⅲb期
子宮傍組織浸潤が骨盤壁に達しているもの。または、明らがな水腎症や無機能腎を認めるもの

膣壁への浸潤が下方の3分の1を越えている、もしくはがんが骨盤壁に達しており、がんと骨盤壁の間にがんでない部分がない状態です。aとbに分けられます。5年生存率は40%、再発率は90%以上です。現代の医学では治癒の可能性はほとんどありません。

【Ⅳ期】がんが小骨盤腔をこえて広がるか、膀胱、直腸の粘躾を侵すもの

Ⅳ8期
膀胱、直腸の粘膜への浸潤があるもの
Ⅳb期
小骨盤腔をこえて広がるもの

がんが勝胱・直腸の粘膜に広がっている、もしくは骨盤を越えてほかの臓器に転移している状態です。5年生存率は10%以下とされ、現在のところ、完治させる治療法はありません。

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がんの進行期(ステージ)とは

各種の検査によって子宮頸がんと診断された場合に、
1.子宮頸がんの広がりや大きさ
2.浸潤の程度
3.ほかの臓器への転移の有無
これらの状況によって、がんの進行期(ステージ)を確定します。
進行期を分類することで、その後の子宮頸がんの治療方針が決まります。数字が低いほど早期で、完治の可能性は高くなります。
※細胞診のクラス分類とは違います

0期からⅣ期まで5段階に分けられる

子宮頸がんの進行期は、大きく分けると0期からⅣ期までの5段階に、さらに細分化すると11段階に分けられます。
0期とI期の問には、別な病気と考えてもよいくらいの差がありますが、I期以降は、それほどの差はなくなります。

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