子宮がん,転移再発】子宮がんにかぎらず、がんは転移や再発が付いて回ります。転移や再発のリスクを管理する為には、検診が一番のがん予防です




転移と再発

子宮がん転移と再発

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がんの治療が終わって退院しても、がんとは縁が切れません。がん再発の不安が誰にでも付きまといます。
再発というのは、手術療法・放射線療法・化学療法などを行ってがんを摘出したり、がん細胞を死滅させたりして一度はがんが消滅したけれど、再度がんが現れる事です。
なぜ再発するのかというと、目顕微鏡レベルでしか発見できないような小さながん細胞が増殖し、再度がんになるリスクがあるからです。

局所再発

がんが最初にできて、切除あるいは放射線をかけた部位(原発部位)の付近に、再度がんが発生すること

遠隔再発(転移)

最初にできたところとは離れた臓器にがんが発生すること
遠隔再発は、がん細胞が血液やリンパ液の流れに乗ってほかの臓器などに飛び散り、そこから増殖していくものです。一般的には、局所再発を「再発」、遠隔再発を「転移」と呼ぶことが多いですが、医学的にはいずれの場合も「再発」と言います。

転移、再発しやすい場所

初回治療で、どの範囲を摘出手術したのか、どの部分を温存したのかによって違いはありますが、子宮がんには再発・転移しやすい場所というのがあります。
。子宮頸がんの再発転移しやすい場所は、骨盤内の局所再発です。子宮を残す手術を受けたときは子宮頸部に、子宮を切除したときは膣を切除した端の部分(断端)のほか、膀胱や直腸、骨盤内のリンパ節や骨盤壁などに起こります。遠隔転移しやすい場所は、肺、肝臓、骨盤から大動脈リンパ節、骨、脳になります。骨盤内に再発するケースが多いのですが、ときには骨盤内・骨盤外両方へ再発するケースもあります。子宮体がん(子宮内膜がん)の再発転移しやすい場所は子宮頸がんに比べると、骨盤外への転移が多く見られるようです。

再発と転移の症状

性器出血や異常なおりものに日ごろから注意を

定期検診を受けていれば、自覚症状が出る前に早期発見することもできます。しかし、場合によっては自覚症状で気がつく方もいます。注意しなければいけないのは、おりものの変化と性器出血です。ただ、初回の手術後にしばらく続くおりものは正常な反応なので心配ありません。心配なのは、あるときからおりものが異常に増えてきたり、悪臭が強かったり、うみのようなおりものが出るようになったとき、あるいは性器から出血したときです。このようなときは、子宮頸部、膣の粘膜などに再発しているおそれがあります。再発時の自覚症状を頭に入れておき、日ごろから注意しておきましょう。

おりものの異常、性器出血

再発がんが子宮頸部、膣断端、膣壁に再発すると、多くの場合、がんの表面から出血します。色は茶褐色からピンク色、鮮血までさまざまです。また、おりものが増加したり、がんが進行すると、悪臭を放つ肉汁のようなおりものになったりする事があります。

血尿、血便

骨盤内の再発が膀胱内腔まで進んで出血すると、血尿が出ます。直腸の粘膜まで進むと、粘膜から出血して血便が出ることもあります。ただし、放射線の副作用で血便・血尿が出ることがあるので、検査で本当にがんかどうか調べる必要があります。

重苦しい痛み

骨盤内にがんが再発したり、骨に転移したりすると、神経を圧迫し、腰背部痛やおしり、下肢にかけての痛みやしびれが起こります。

水腎症

再発が進行すると、がんが尿管を圧迫して狭くなる、詰まる、尿が出にくくなる、まったく尿が出ない、などの症状が出ます。すると腎臓がはれてくる水腎症になることがあります。両方の腎臓で起こると腎不全となり、命の危険を伴います。

風邪でもないのに、咳がつづく

肺に再発がんが転移した場合、せきが続くことがあります。

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定期検診

再発の可能性はだれにでもあり、一生消えることがないのです。それだけに、初回治療後の定期検診がとても重要になります。定期検診を受けていれば、再発した場合の早期発見が可能になり、同時に治療後の生活指導を受けることもできます、一般的な定期検診に通う目安は、治療後1年間は1~3ヶ月、2~3年は3~4ヶ月、4~5年は半年、5年以後は1年くらいで、10年間くらいは検診に通い続ける事が必要になります。

初回治療後の定期検診の主な項目

基本的な検査
問診、視診、触診
細胞診
コルポスコープ診(円錐切除術など子宮を残した場合など)
内診・直腸診
超音波検査
血液検査(腫瘍マーカー検査を含む)
胸部X線、CT検査など
がんが疑われる場合の精密検査
組織診
MRI検査、骨シンチグラフィー
腫瘍マーカー検査
PET検査 など

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